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する事を考えあぐね、特に用もなく携帯を開いて閉じてを繰り返していた時だった。雪村の元にヤニ臭い煙が漂ってきた。
「タバコかよ……」と心中でため息をついた。というかスタバって全席禁煙だったろうと雪村はうろ覚えの記憶を辿る。
しかし、店員は客の対応に追われて忙しそうだし期待できないみたいだ。
まあ少ししたら出ていくだろうと多少の我慢を決め込む事にした。
――したのだが、望みは早くも絶えた。
煙の元を見ると気難しそうな男性が新聞を広げてくつろいでいたのだ。
ああ、もう耐え兼ねた他の客が言うだろうと、周囲に目線を送る。
ある者は視線を落とし、ある者は視線をそらし、ある者は雪村に目線を送った
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