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リリパットとは、ガリバー旅行記に出て来る小人達の国の事だ。
自分たちは小人だ。一人では大人という巨人に容易く踏み潰されてしまうだろう。
志木咲余弦、この不良の集団を束ねる少年達のキングはだからこそ小人の国を作った。
この街の大多数のアウトローな少年達を所属させたチーム「リリパット」志木咲は群れる事で大人の支配から逃れた。
アウトローの中で自分たちみたいなガキが生き残るには、手を出せば噛み付くと思わせなければいけない。
自分達はガキだ。ガキだからこそ何をしでかすか解らない。だからヤの付く連中も手を出さないし、何をしでかすか解らないからこそ手懐けようともしてこない。
要は自分たちをデメリットの塊だと認識させるだけだと志木咲は考える。自分たちのようなガキに必要なのは金でもシマでもない。
今日分の娯楽と好き勝手できる楽園だ。小人に広い世界は要らない。
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