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細長く見える青空と対比的に赤く染まった灰色のコンクリートの上で八雲は頷く。
納得して円を書く作業に戻ろうとすると、爆音で音楽を垂れ流しながらアイツが入ってきた。
無愛想な顔をしながらヘッドホンから音漏れしてるのにも構わずに垂れ流す目の前のアイツは通称「報復絶刀」。
武器を持ってる相手には無敵というこの街の「裏」の自警団の団長だ。
八雲はすぐに逃げる体制に入る。殺し方は心得てるが、戦い方なんて知らない。だからあんなの相手にしてたまるか。
追跡の意思を固めた報復絶刀が、思い切り地面を蹴り加速する。冗談じゃないと八雲は思う。
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