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「はぁ」
こちらは、ゆううつ過ぎて、お昼を食べる気にもならないのに…。
どういう言い訳をあげれば、課長はごまかされてくれるだろうか?
悩んでいると、
人気のなくなった部屋に、凄い存在感と足音で入ってくる者がいる。
ドカドカドカドカ
「課長、どうされたんですか?」
「おう桜木、ちょうど良かった。
行くぞ」
「はい?」
まさか
時間切り上げてランチで、相談タイム?
まずいっ
言い訳まだ浮かんでないっ
思わず動揺して、手元の書類を床に落としてしまう。
タイルの上を滑って課長の足元に行ってしまった書類を、彼が屈んで拾い上げる。
「あ、課長、すみません」
「ああ、コレコレ」
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