開始

2/3
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
ついに開幕された。第三次世界大戦なんて。誰が予測しただろうか。 核兵器数弾で滅びるか弱い惑星上で、各国が核兵器を装備し、臨戦態勢にはいるのには、そう時間がかからなかった。 終始、人間は愚かさである。 積み立ては崩し、また積み立てる。まるで赤子の遊びのように、学習をしなかった。 何故神は、人間を不完全に作ったのだろう。 そもそも神とは何故、人の型をしているのだろう。 神に似せられて作られた人間は神に親近感を覚え、崇拝した。 逆はないだろうか? 自分の欠如を補うために、知らぬがうちに神を作ったのではないのか?と。 今生、神など信じてない者からすると、その類の人種を幼く、哀れに思うだろう。 しかし、自分の欠如を黙認してられるほど、人間は器用ではないのだ。 そういう人間も、またどこかで「欠如」を何かに縋り、埋めた気でいる。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!