始点

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友人は白い歯を見せ笑ってみせた。 ほらっ。友人の手にはサッカーボールがあった。 そうして一歩、彼に近づいたら、乾いた爆発音と砂煙と一緒に友人の足元から地雷が弾けた。 ボールは宙を舞う。 彼の目には下半身を失い、ピクピクと動く元友人とボールだけが残る。 ここは地雷危険地帯。 今だ不発弾が多く埋まる地域だ。 今日も一つの夢が弾けた。
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