どしゃ降りの日

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ジリジリジリー… ケータイのアラームが鳴る ベットの上? いつ家に帰ったかな? あれ? 裸… 彼は誰? 『うぅーん起きた?』 『誰?』 『覚えてないの?』 確か打ち上げで未成年ながら みんなでお酒を飲んだんだ。 あっ…昨日はどしゃ降りの雨 彼に声をかけられたんだ。 『思い出したみたいだね♪』 『私たちヤったの?』 『ヤってないよ?』 『そう…』 『酔った人には手なんて出さないし…お姉さん二十歳だろ?』 二十歳…!?そうみえるのか。 『えぇ二十歳』 『俺高1』 『そう…』 『名前は?俺は香坂紫音(こうさかしおん)』 『私は…蒼…小西蒼(こにしそう)』 偽りの私… 『アドレス教えて?蒼さん』 『えぇ。』 『ありがとう!!じゃ学校だから』 制服…隣の高校か 『蒼さん一緒に家でようね?鍵閉めるから』 『えぇ。親は?』 『一人暮らしだよ♪?』 『そう…』 『ヨシッ…』 ガチャン 『またね♪蒼さん』 彼と別れた私は…家に帰る。 即行シャワーを浴びる。 メイクをしっかり落とし 着替える。 白いシャツ。 リボン。 私は小西蒼生(こにしあおい) 北芝高校2年生。 二十歳じゃない16歳だ… 今9時30分 完全なる遅刻。 ゆったりと登校する。 学校ではナチュラルメイクに身を包み。 明るめの茶色い腰まであるロングヘアーを ポニーテールにして 耳には林檎のピアスが揺れる これが私… 学校についたのは四時間目。 『小西!!連絡をしろ』 『ゴメン…白田(しろた)』 私の担任の白田 北芝高校は超有名な不良校 バカ校だ… 『オハヨ』 『はよっ苺花』 彼女は福本苺花(ふくもといちか)
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