どしゃ降りの日

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―――――*紫音*――――― 返事来るかなぁ。 俺は昨日酔った二十歳のお姉さん。 小西蒼と出会った。 まったく知らない女を 家に連れて帰り 服を脱がせ勝手に洗濯し 一緒に寝た。 綺麗な顔立ちで俺は一目惚れをした。 ロングヘアーの明るい茶髪に 林檎のピアス。 『この人無防備過ぎる…』 俺は彼女に手なんて出すわけない ちゃんと知りたいから。 それまでは我慢する。 明日になったら分かる 俺は彼女を知りたい。 だからアドレスを教えた。 『紫音!?聞いてる?有紗の話し』 『ゴメン…』 ケータイが気になる。 『紫音!?』 彼女は同じ学校の結城有紗(ゆうきありさ) 幼馴染みだ。 『なんかあったのか?』 佐野巧(さのたくみ) こいつは親友。 イヤ…親友以上。 『有紗うるさいから消えろ』 巧は俺の異変に気付き 有紗を追っ払った。 『っで?どうした…紫音』 『それがな…』 昨夜の事を詳しく説明した 『ふーん。一目惚れをした…小西蒼っていう人に』 『バカだろ?二十歳?ったっく』 『巧ぃ。』 ブーブーブーッ ケータイが揺れる 『あっ…』 『っで?蒼さん?』 『うん。』 from小西蒼 Dear 紫音 いいよ♪ 紫音のこと教えて欲しいし お礼もしたいから 今日の7時○○駅で待ってる 『…良かったね?紫音!?』 『あぁ。』 素っ気ない返事 第一印象からクールだなぁとは思っていたけど 綺麗な顔立ちでクール 超タイプ ・・・おっと…いけないいけない。 あと6時間後に会えるのか
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