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「遊びに行くのじゃ」
「何故そうなる」
死神少女ココロが突然、言い放つ。
「一週間も寝たきりなんて退屈じゃったからのう」
僕が彼女の心臓を貫いてから、ココロは一週間意識が無かった。
彼女いわく、治癒能力全開だったので意識を繋ぐ余裕が無かったらしい。
その間僕は何も出来ず、手持ち無沙汰に待つしか無かった。
「それに、最後に楽しい思い出を作れば心残り無く魂を差し出してくれるじゃろう?」
「……」
どうやら彼女の使命は忘れていないらしい。
魂を刈る、とはどんなものなのだろう。
「ところでおぬし。
儂が一週間意識が無かった事をいい事に儂にいかがわしい事をしていないじゃろうな。
具体的には━━」
「いや、してないし具体的な事を言わなくていいから!!」
「そうか、儂にはその程度の魅力も無いということかのう。
確かにこんな幼児体型では最近の少年は満足しないじゃろうな」
「あんたは僕をなんだと思ってるんだ!!」
「なんじゃ、おぬし。実は幼児体型が好きなロリコンなのか?
じゃとしたらやっぱり儂が寝てるうちにやらしい事を━━」
「早く遊びに行くぞ!!」
何故か乗り気でない僕の方から進んで外に出るはめになったのは、彼女の計算通りなのだろうか。
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