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暗い、地味だと言われ続けた生活から、やっと抜け出せる。
スカートもいつもより短め、髪もロングからショートにして、バッチリ決めたわたしは、ルンルン気分で階段を降りた。
「うわっお前なんだよそれ。」
わたしの姿を見るなりこんなことを言ったのはわたしの兄の小嶋 葵。
兄妹じゃないって思うくらい顔立ちが凄くいいけど、とても心配性。
「あっえっと…イメチェンっていうのかな?」
「まあ、前よりマシだな。高校じゃいじめられないようにな。」
「う、うん。それじゃあ、行ってきます。」
高校生活はすごく楽しみだけど、少し不安もある。
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