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「……泣いているの?」
「………泣いてはいないよ。
……………ところで、君は?」
黒髪の少年は、起き上がると
私に問い掛けた。
「私はエルルカ。エルルカ・ロザリア
…………貴方は?」
私は微笑みながら彼に問い掛ける
「僕は、ルカリナ。ルカリナ・フォード・ストレイア」
ほとんど表情を作らずに彼…ルカリナは答えた
確かフォード家は有名な一族だった気がする
そして、
母様の物語の少女にもいたはずだった
今は時間がない。その事を思い出すと
私は別れの言葉を切り出す
「そう。ありがとう。
じゃあ、私は行くね」
「あぁ。好きにしな。」
私と彼の出会いの、最初の言葉は
これだけだった。
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