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「あ…」 泣いていたのはまだ幼い、本当に小さな女の子だった。 着ている服は泥にまみれ、所々焼け焦げていた。 服だけじゃない。 顔も手も汚れていたし、その子は靴すら履いていなかった。 雨が降り注ぐ中、その子は雨なのか涙なのか分からない位に顔をくしゃくしゃにしてひたすら泣いていた。
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