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かと言って、子供が夜出歩いて隠れる場所なんてたかが知れている。 近くの公園にある遊具の中、寒さで身を縮こませ俺はひたすら待っていた。 ―きっと迎えに来る。 ―今頃俺を探し回ってくれている。 根拠のない期待に俺は胸を膨らませていた。
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