保健室の桜。

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僕は赤羽先生が好き。 保健室通いの僕を嫌な顔一つしないで見守ってくれるから。 先生の緑色の瞳が好き。 青空みたいに透き通った色をしていて… きっと見ている世界も僕には分からないくらい美しいんだろうな… …先生が手当てしている姿が好き 全部が好き、でも全部内緒。 「センセイ、おはよ」 保健室の扉を開けると先生がこっちを見てくれた。 「おはよう黒木」 やんわり微笑みかけてきたから思わず僕もつられちゃった。 「センセイ黒木じゃないよ旭(あさひ)だよ」 「黒木も旭も君の名前じゃないか」 「黒木と旭じゃ違いが大きいよ」 「そうか、そうだね旭」 軽く笑われちゃったけど僕の顔、赤くなってるだろうな… 名前呼ばれちゃったから。 「どこかに座ったら?旭」 「うん。」 言われた通りに何時もの指定席にすわった
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