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「旭、カーテン開けても良いかな?今は授業中だから人も通らないと思うし。」
「それは嫌。」
「でも外は晴れてて景色が綺麗だよ?」
「センセイで充分。」
「どう言う意味だよ。」
困ったように先生は笑うけどまんまの意味。
先生が笑うだけで、周りには花が咲くんだもの。
あえて言うなら桜みたい。
今はまだ桜が咲く時期じゃないけど、桜と先生並べたらこの世の天国…
って大袈裟か。
「なぁ…旭。今度授業に出たらどうだ?」
「えっ?どうしたのセンセイ。僕…邪魔?」
「いや…そう言う意味じゃないよ。ごめん、忘れて」
笑って誤魔化してるけど先生がそんな事いうなんておかしいよ…
「…旭の髪、綺麗だよな。薄い茶色でさ。地毛?」
もう話し切り替えちゃってる。大人ってズルいな。
「地毛だよセンセイ。当たり前じゃん」
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