3年生。

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「…俺はお前が好きで一緒にいるのに?」 あーくそ、貰い泣きしそうだ 「俺だってそう、だからこそ卒業したら別れないといけないんだよ」 「何も別れなくとも…」 「お願いだよ滝、俺ね滝に迷惑かけるのはもう嫌なんだ。俺がいたら滝がずっと一人でいないといけなくなるでしょ?だから別れた方が二人のためなんだ」 バカのくせに… 何、立派なこと言ってんだよコイツ。 「分かった。そこまで言うならそうしよう。だが帰って来たら連絡くれよ。顔、見に行ってやるから。それで互いに一人だったらまた一から始めよう」 あーあ、なんか泣けてきたぞ。 バカが泣いたりするから 「うん…滝……ありがとう…!」 抱きついたりするなって 制服が濡れるだろうが ついでにいらん事まで思い出しちまったじゃないか
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