たんぽぽ。

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「い、いいよ?」 って言ったけど 手がいうこと聞いてくれないよー 動いて!僕の手! 「あーと…大丈夫?顔、かなり赤いけど」 「だ、だ…大丈夫!大丈夫だよ!?」 僕の意気地無し! 手、動いてったら! せっかくのチャンスなんだからさっ! 東雲くん絶対困ってる… 「カオル、ほら」 「あれ?…」 いつの間にか 動かなかった手が握られてる… 「これで、もう大丈夫!学校から帰る時でも繋げるよ」 「え…へ?…で、でも東雲くん、人目とかは…もういいの?」 「いい、いい。もう、そんなの気にしない。自由じゃない、俺らの」 わー、わー… 顔熱いや。 東雲くんも顔赤いけど。
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