僕と全てのはじまり

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HAL「そんなことより絶、そんな調子でお前明日の試験大丈夫なのかぁ?」 絶「?試験?」 首をかしげる。 はて、テストなんてあったっけ? HAL「明日の剣士試験だよぉ。まさか忘れてたのか?」 絶「……あぁ、あったな確か…」 剣士試験。 意味はそのまま、剣士になるための試験だ。 俺達は皆高校卒業間近になると、職業につくための試練を受ける。 職業は、高校へ入ったときに各自自分で決めることとなっている。 まぁ職業職業言っているが、卒業後もその試練の成果を活かす日は殆ど無い。 生活に必要なものは大体町の中にあるため、人は町から出ることはほとんどないのだ。 あっても、町のすぐそばの森で木の実や調合で使う野草を取る程度。 その時に遭遇したモンスターを討伐できる程度には力と知識をつけておかないといけない。 …正直、めんどい。 まぁしょうがないことなんだけど。 因みに、希望職業別でクラスが分かれている。 剣士組、魔法使い組、賢者組など、色々なクラスがある。 俺は剣士組だ。 でも何で剣士を選んだかと聞かれると何て答えればいいかわからない。 ただ古くからの友達のHALがこのクラスにしたから、ってだけだ。
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