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少し気になったので、その少年に近付いてみる。
少年「あれー…おかしいなぁ……。呪文もあってるはずなのに……」
どうやら、少年は杖を使って何かの魔法を使おうとしているらしい。
俺が魔法クラスの人だったら教えてあげられたんだろうけど、生憎俺は違うクラス。魔法のことに関して知識は全くと言っていいほど無「あっ!そこのお兄さん!」え?
俺の存在に気付いた少年が、体をぐるんと俺のほうに向けて言った。
少年「お兄さん!ちょっと手伝ってください!」
絶「(;;^ω^)え?あ、はい」
やばいこれは嫌な予感。
そして予感は的中する。
少年「僕に魔法を教えてください!」
絶「(;;^ω^;)」
キラキラと輝く瞳でこちらを見てくる少年。
やめて。そんなイノセントな目で俺を見ないで。
そんな顔されたら断れなくなっちゃう。
絶「……う、うん、良いよ」
少年「ありがとう!僕の名前は煉(._.)!よろしく!」
絶「…俺は絶。煉、……よ、ヨロシクネ」
笑顔満開の煉とは正反対に、どんどんと顔色が悪くなる俺だった。
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