1人が本棚に入れています
本棚に追加
どうしたモノか……。
なんだかサッパリ以上にわけ解らなくなってきたぞ……。
「……わからない……の…?」
………げっ……!?
焦るに焦った……だけど……それは事実、実際……何も覚えてやしてなかった………。
ただ弁解の余地もない………どう受け入れればいいのかもわからない………ただ……なんとなく……ユックリと頷く事しかできなかった……。
「……そう………名前……知らないんだ……。」
相手は残念そうに、悲しめた表情で言った……。
な、なんだこの後味悪い感覚………な、何か言わなきゃ………。
「え、……えっと………あ、あの…シズクさん………ここはいったい何処です……か?」
とりあえずは確認…? からいこう……たぶん……聞いても碌な事は思いだせそうにないし……。
ぐきゅ~!
そんな時である……唐突に相手のお腹が鳴る……。
「……おなかすいた…。」
予想だにしない事が起きたぞ………ってかコッチの質問無視ですかい??!!
「ごはん………まだかな……。」
相手は鳴った腹を片手で軽く抑え、扉にへと顔を向けながら呟いた。
「あ……あの……コッチのしつも……」
と思いきや今度は扉が開いて……。
「シズクぅ、ごはん出来たよぉ
……あら……。」
扉が開いて目に写ったのは、黒髪ショートで目の色はやや茶色、グレーのワンピースの上からフリルエプロンを着ており、片手にお玉を持った女性だ……。
「え……えっと……あ、あの…。」
「あぁー起きたんだ
おはよぉーさん、よく眠れたかい?」
「ま、まぁ……それなり…ですかね?」
相手はニッカリとした表情でコッチに接する……相変わらず曖昧な返事となってしまい…。
「……メリル……ごはん…。」
「あぁ~、そうだったね…
下に用意してるから、ちょっと待っときな…。」
「うん………わかった…。」
最初のコメントを投稿しよう!