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(Maru side)
章「マルちゃんせんせー。いっちょにあそぼー」
かけよってくる小さい男の子。
女の子みたいにかわいく僕をさそってくるのが
章大くん。
隆「何して、あそびますか?」
章「えーっとぉ…、だっこして?」
隆「いいですよ」
僕は章大くんをだっこした。
章「マルちゃんせんせー、たかーい!」
す「やす、おりろ」
足元から厳つい声が聞こえる。
下を見るとその声はすばるくんだった。
章「やだー」
隆「どうしたんですか?すばるくん」
す「マルせんせ、おれもだっこ///」
照れながら僕の服のすそをひっぱる。
章「やだー、ぼくおりひんもん!」
隆「すばるくん、あとでじゃだめなん?」
す「いやや!いまやないといや…や……」
すばるくんの目に涙がたまってゆく。
隆「すばるくん、あとでだっこしてあげますから泣かんでください…」
す「……もう、マルせんせーなんか、きらいや…」
すばるくんは、うつ向きながら呟いて、教室に戻ってしまった。
隆「…すばるくん」
章「マルちゃんせんせー、ぼくおりるぅー」
隆「…お、おん」
章大くんを降ろしてやる。
章「ぼくな、たっちょんが、しゅきなの。やから、こくはくしてくりゅ!」
隆「お、おん」
章「だから、マルちゃんせんせーも、がんばってね」
すばるくんのこと好きなのもバレてて、
しかも、子どもに応援されるなんて…。
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