1章

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今、俺は大変な事態に直面している。 というのも、なんとクラス全員(俺以外で、一人除く)女子だからだ。 「全員揃ってますねー。それじゃあSHR始めますよ。」 黒板の前で副担の山田真耶先生。 「それでは皆さん、一年間よろしくお願いしますね。」 明るい雰囲気で喋りかけるが、教室中が変な雰囲気につつまれていて、誰からも反応がない。 「じゃ、じゃあ自己紹介をお願いします。えっと、出席番号順で。」 さて、順番待ちか。 おっと、つぎはもう一人の男子じゃないか。 なんかばたついてるけど、とりあえずどうでもいいや。 「えー…えっと、織村一夏です。よろしくお願いします。」 辺りの女子が、『え、それだけ?』っていう顔をしている。 織村は、何かを考えた後、一言。 「――――以上です。」
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