4人が本棚に入れています
本棚に追加
クラスの女子がこけた。 気付くと一人の女性が入ってきた。
「げ、関羽!!」
<スパーン>
出席簿を垂直に振り下ろした。 織村の頭に。
「誰が三國志の英雄だ、馬鹿者」
あれは、確かISの世界一の…
「諸君、私が織村千冬だ。君たち新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。
私の言うことはよく聴き、よく理解しろ。
出来ない者には出来るまで指導してやる。
逆らってもいいが、私の言うことは聞け。
いいな。」
まるで暴君だな。人気ないだr 「キャーーーーー!千冬様よ!」
「ずっとファンでした。」「私、お姉さまに憧れてこの学園に来たんです。北九州から。」
……予想以上に人気のようだ。
「で、挨拶も満足にできないのか、おまえは。」
「いや、千冬姉、俺は」<スパーン>
再び出席簿が振り下ろされる。
「織村先生とよべ。」
「…はい、織村先生。」
なるほど。
先生と彼は、姉弟か。
「時間がないな。塩山、自己紹介をしろ。」
色々ととばして、つぎは俺? まぁいいか。
「はじめまして。俺は、塩山(しおやま)かいじ。一応、ISの使える二番目の男子だ。
ハッキリいって、ISへの勉強は、4月に始めたばかりなので、勉強不足だ。足引っ張るかもしれないが、よろしく。」
みんながシンとしている。
俺、なんか変なこと言ったかな?
まあ良しとして、座る。 その後SHLが終わり、休み時間。 織村一夏が話しかけてきた。
「初めまして。俺は、織村一夏。同じISの使える男子としてよろしくな。気軽に一 夏って呼んでくれよ。」
「おう。俺のことはかいじでいいぞ。これからよろしくな。」
二人でしばし話をして、授業の仕度をしていたところ、俺がある人に後ろから抱きつかれた。
「かーいじ。」
「あれ、あずさ。同じクラスだったのか。」
こいつは石和あずさ。幼なじみだ。
石和家は家が隣だったので、小さい頃からよく遊んだものだ。
「うん。そうだよ。これからもよろしくね。」
「こちらこそよろしく。」
しばらく話しているうちに、チャイムが鳴った。
織村先生の授業らしい。
最初のコメントを投稿しよう!