1章

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「えー授業を始める...前に、クラス代表を決めるか。 クラス代表というのはその名の通り、クラスの代表をやってもらう。 生徒会の会議や今度のクラスマッチ等の仕事をしてもらう。 誰かいい奴居ないか?自薦他薦どちらでもかまわない。」 織村先生が言うと、 「はい、織村君を推薦します」 「私も。織村君がいいとおもいます。」 「私は、塩山君がいいと思う。」 「わたしも。」 「ほう、織村と塩山か。 他にいないのか? いなければ、この二人のどちらかで決定だぞ。」 まあしょうがないと思う。 「納得いきませんわ!!!!」 一人の生徒が机を叩いて立ち上がった。 「そのような選出は、認められません! だいたい、男がクラス代表なんて、いい恥さらしですわ。 そのような屈辱を一年間味わえというのですか。」 そういう考えの人間は、死ねばいいと思う。 「そもそも文化としても後進的な国で暮らさないといけないこと自体、私にとって は耐え難い苦痛で…」 さすがに、カチンときた。 「イギリスだって大したお国自慢ないだろ。世界一まずい料理で、何年覇者だ よ。」 織村のほうが、先に言った。 あとから、俺が付け足す。 「世の中のことを、勉強してから出直してきな。今の発言は国際問題になるレベル だから。」 そもそも、IS…汎用型パワードスーツを開発したのも日本人だしな。 「――っ、何ですって?決闘ですわ!」 あーあ。また変な方向に…。 「おう。いいぜ。四の五の言うよりわかりやすい。」 えっ?のっちゃうんだ一夏。 そもそも稼働時間が違いすぎる。 やっても、勝ち目はないだろう。 「じゃあ、来週の放課後アリーナで模擬戦をやってもらおう。 最初にオルコット対織村で、勝ったほうが、塩山と対戦だ。」 また面倒なことがふえた。
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