1章

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放課後。 俺は自習のため教室に残ってたところ、 「よかった。まだ、残ってましたか。」 山田先生がやってきた。 「塩山君の部屋が、決まったのでお知らせしにきました。」 「部屋?寮に入るのは、来週からと聞いてたんですけど…。それに、荷物は?」 「そのままにしとくと何かあるかもしれないので、急遽部屋を用意しました。荷物は、朝のうちに送ってもらいました。 はい、これが鍵と寮の案内図になります。」 鍵の番号と、地図をもとに部屋にいく。 鍵が開いていた。誰かいるらしい。 「失礼します…。」 「えっ…。」 ――入ってみると、あずさがちょうど着替えようとしているところだった。 「しっ、失礼しました。」 即行で、部屋を出た。 いくら幼なじみだからといって、異性同じ部屋はないだろう。
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