1章

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――とか思いつつ、内心嬉しかったりする。 数分後、入っていいとのことだったので改めて入った。 「ちゃんとノックしてからドアを開けてよ。びっくりするじゃん。」 「悪かった。」 「次からは気をつけてね?で、私に何のよう?」 「あーそれなんだが、俺もこの部屋に住むことになった」 「えっ、本当?」 「ああ、本当だ。よろしくな。」 「う、うん。よろしく。」 「でも、同居人があずさでよかったよ。」 そういうとあずさは顔を赤らめて、 「そっ、それってどういう意味で?」 なんて聞いてきたので、 「もちろん、あずさとだったらお互いに色々わかるし。みんなで泊まりがけの旅行 に行ったこともあるしな。」 と、答えといた。 「そう…だよね。」 なぜか不機嫌そうだ。 「ま、なんにしてもよろしくな。」 「うん、よろしく。」 仲良くしておくべきだろう。 荷解きを終わらせて、あずさをさそって、晩飯を食べに学食に行く。 学食に織村の姿はなかった。 大方、まだ荷解きでもしているのだろう。 一方俺は学食ではいろいろ尋問を受けた。 [部屋はどこか]とか、[彼女はいるか]とか、いろいろだ。 すべて[ノーコメント]と、答えといた。
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