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屋上はたしか鍵が閉まっていて入れないはず。
と思ったが、もしかしたら開いているかもという思いが俺の足を屋上に続く階段に向かわせた。
もしかしたら非日常に足を踏み入れられるかもしれない。
ドアノブに手をかけ、回す。
ゆっくり体重をかけ前に押し出すようにドアを押すと。
屋上の鉄製のドアはすんなり俺を外の世界と繋げた。
「うわっ」
高台にある田舎の学校の4階に相当する景色は、邪魔する物はなにもなく。
ただ、多少荒れた校舎の、まっ平らな汚れた白い屋根と青空の、今だ透明度の高い澄んだ青は、まるで白い砂浜に来たかのように錯覚させられる。
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