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家へ帰れば母親は一人でブツブツと呟いていて自分には目もくれない。 話しかけても母は答えない。 何かを握っているのが目に入った。 「母さん」 何度か声をかけたところで返事はない。 握った物を、よくよく見てみれば写真のようだった。手を出してみたら母は凄い悲鳴のような雄叫びのような声をあげた・・・と思えばピタリと黙って 肩でハァハァと息をしながら怒鳴った 「見なくて、いい!!」 「ご・・・ごめんなさい」 あんまりの剣幕に びびって謝り階段を駆け上がり自分の部屋に飛びこんだ。 誰が作ってくれたのか、よくわからないご飯を一人で食べ、いつものように風呂へ入り布団へ入る。 が、夜中になっても眠れず 下の部屋へ降りて行くと灯りは点いたままで母親は炬燵で眠っていた。 炬燵の上には封筒 翔真は、その封筒を そっと手に取った。少し出してギクリとして中へ戻し手に持ったまま自室へと そっと戻って机の電気を点け中に入っていた写真を出した 始めに、少し出して見えたのは見間違いでも何でもなく見慣れた幼馴染の静の顔 虚ろな何も見ていないような翔真の見た事もないような瞳で上半身裸で写っていた。 一枚ずつ捲れば、少しずつ 少しずつ脱いでいっていて 翔真の鼓動は早まっていく。 そして、それは気が付けば あの廃工場の一室の風景だった その写真は俯いた静が全裸になったとこまであった。 翔真は、また封筒へ戻しコッソリ炬燵の上に戻し、そのまま納戸へ向かった。 翔真は知っていた。 父親はコッソリ、よく納戸に出入りしてたのを目にしていたし、中の何処らへんで何かしているというのを見ていた。 そこには菓子の缶があった。それで、いいのかは わからなかったが手にとってみたら結構重たくて何か入っている事は確かだった。 胸が痛い程に鼓動が大きく早くなっていた。 それでも、開いてみれば・・・大量の写真。 パタンと慌てて閉めて、自室へと持って戻った。 きちんと、開けば中身は知らぬ若い男達・・・そう、何人かの違う顔。そして、そこには中学生には刺激が強い物まであったし、男同士やんな?と首を傾げる物も多い・・・ その中から静も見つけた。 静が静自身を弄る姿 父であろう手が静を弄る物 翔真は大量にある写真の中から静を全て探した
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