デッド・ゲーム

1ステージ

『ｸｸｸ…あはははは』

俺は本気で電話を切ろうとした。
そんな俺を見ているかのように中村が言った。

『まぁ待ってくださいよ。明日、邦雄様宛に一本のビデオテープと誓約書が届きますのでそちらをよくご確認してから信じるかどうか判断をしてください。』

俺は信じるつもりはこれっぽっちも無かったが、眠いので適当に返事をすることにした。

「はいはい。わかりました。では自分は眠いのでこれで失礼しますよ。」

『ｸｸｸ…邦雄様がまた深く眠れる日が来る事を私は祈っていますよ。それでは失礼致します。』

そのように中村は意味深な発言を残し電話を切った。