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「うふ、どこまで我慢出来るかしら」
うふ、なんて本当に言う人がいるんだ。
でも全く違和感がない。
耳元で囁かれた挑戦的な言葉だけで感じてしまう。
耳孔と風当を執拗に責められ、本当に中にまで入ってくるんじゃないかと錯覚してしまう。
その間にも先輩の手は、ピアノの旋律を奏でるように繊細に動いている。
段々強くなるピアニッシモが身体を敏感にさせると思っていたのに、こんなにもすぐに反応するのはなんでだろう。
多分それのイントロは既にBARから始まっていたんだ。
「さぁ、果穂はどこが感じるのかな? 言わなくても身体に聞けば教えてくれるけど」
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