グラマラスフルーツハンター

第一の果実 ブラッドオレンジ

充分な収穫を得た男は、次に根本の確認の為にじょじょに下がってくる。

幹を辿る間も愛撫を忘れない。

指先で地ならしをする。毛穴が広がって産毛が逆立っていくのがわかる。

指での愛撫が先で、後から舌が、逆立った産毛を稲刈りのように巻き上げていく。

産毛が、お好み焼きの上にばら撒かれた鰹節のように踊っている。

幾度と重ねた行為で、果実がより甘みを増すポイントをわかっている。

探究心旺盛な男は保守的にはならず、新たな境地を開拓しようと試みる。

男の指先は根っこの付け根を捉えた。道草を食わないところをみると、今日は探究心より追求心の方が強いみたい。

イチジクの割れ目を広げられ、果汁の量を確かめられる。

男は目で何か言いたそうなに笑う。

視覚で犯してくるのも、この男のやり口。