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「あれ~、君達もここに迷い込んじゃったんだ~。
お互い、気の毒だよね~。」
やたらと語尾がのびる話し方をしてくる奴は、
小柄で耳にはたくさんのピアスを付け、髪は派手な赤。
そして目が大きくて、顔だけ見ると可愛い系の男の子が俺達に話しかけていた。
「え、えっと…、あの…。」
またもや返答に困っていると、
「あ、そうだ~。
あのね~、あと二人いるはずなんだけど~………」
赤毛の男の子はこう言うと、辺りをキョロキョロ見まわし、
あっ、と俺の立っている右側の方を指差した。
指差した方向に目を凝らして見ていると、二つの人影が確認出来た。
しばらく見ていると、人影が段々とハッキリしていき、外見だけが分かるようになってきた。
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