四月

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朝、いつもより一時間ほど早く起きた。 別に楽しみにしているわけでは絶対にない。 うん、それだけは無い。 「起きたんなら、早く朝ご飯たべなさいよ」 下から、母さんの声がした。 「はーい、今いくよ」 下にいくと朝ご飯があり、母さんが制服を用意していた。 「今日から学校だね優、高校生活は一生に一回なんだから楽しみなさいよ」 「うん」 曖昧に返事をした。 「いってきます」 「はーい、いってらっしゃい」 玄関を開けると、辺りには小学生とか中学生が楽しそうにあるいていた。 「はー」 脱力。何が、そんなに楽しみなんだよ。 と、言いつつ自分も通学路を歩き出した。 俺が入学する高校、川花高校、略して川高はこの地域では割と有名で偏差値が高めの学校だ。 「まぁ、伊達に勉強してきた訳ではないからな」 自己満足。 学校に着き自分達新入生のクラス割りを見に行く。 クラス表の周りにはまだ30分前なのに人がたくさんいた。 その人垣を分けてすすんでやっとクラス表に到着。 「2組か」
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