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「ツッコまねぇのか」
「あぁ、飽きた」
「チッ、おもんねぇ奴だ。仲良くなれると思ったのに」
「おい、コラ!思いきり聞こえてんぞ」
「そうか。ワザとだ」
「ハァ!」
二人で会話しながら、歩いて行くと、もうすでに体育館にはたくさんの新入生がクラスごとに並んでいた。
俺達もすぐにクラスのとこに並んだ。
それから、校長の話があったが正直内容はまったく覚えていなかった。
話が終わり、自分達のクラスへ担任の先生と共に戻って、HRが始まった。
「なぁ~優」
「なんだよ?」
「このクラス他のクラスより、可愛い女の子いるよな~」
「そだな」
「あー、あんま興味ない?」
「そだな」
「まぁ、いいか。ほら、あの夏川さんとか超可愛いし、あの森さんも胸でかいなぁ~まさに盛りさんだな」
「先生!ここに性犯罪者がいます」
「死ね。ボケ。」
ドゴッ!ガシャン!
「いてーなー!なにすんだ!」
「お前が悪い」
「あっ、筆箱落ちたじゃねぇかよ」
「知らねぇよ」
チッ、と舌打ちしながら筆箱を拾うために手を伸ばす。
その時、反対から手がのびてきて筆箱を拾いこちらに差し出してくれた。
「はい」
「あ、ありがとう」
綺麗な声だなぁ。
「私、多摩里 遥(たまり はるか)ってゆうの、これから一年ヨロシクね」
「うん。こちらこ……」
「遥ちゃん?ヨロシク」
ウザい。チャラ男。あと、髪をファサーってすんな余計ウザイ。
「うん。ヨロシク。えーと…」
「あぁ、俺は難波 広人ってゆうんよ。ヒロって呼んで」
「分かった」
「で、こっちの冴えないイケメンは奈加 優ってゆうんよ。さっき知りあったんだ」
「チョイ。冴えないイケメンってなんだよ」
「だって、優普通にカッコイイじゃんか?」
「嫌味か?この野郎」
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