四月

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まぁ、ぶっちゃけ多摩里さんは、可愛いと思うけど。 それにしても、コイツは馴れ馴れしいんだよ。 人間なのかこのプライバシーの無さは。 「そう言えば、優ケータイ貸せよ。あっ、遥ちゃんも」 「何すんだ」 「もちろん、アド登録だよ」 「あぁ、そうか。ほらよ」 「よし……うん?優ってなんでメアド母さんと俺しかないんだ?」 「別にどうでもいいだろ!」 ちょっと声を張り上げてしまった。 周囲の視線が集まった。 「ゴメン。あんまり触れないでくれ」 「いや、俺こそすまん」 少しきまずくなる俺達。 「じゃあ、次は私も登録すんね。 いいでしょ?」 「うん」 「あーズルいぞ。遥ちゃん!俺も!」 「分かってるって」 やっと、HRが終わり…まぁ、少しもきいて無かったけど。 三人で中学生の時の話をしながら校門まで歩き、靴を履き替え学校を出た。
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