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――７６歳 春 桜
「実加、……今年も桜が満開で綺麗だぞ？」
「………」
「この桜を見る度に、君との歴史を振り返る事が出来るよ」
「………」
「なぁ、強がっているけれど俺が寂しがり屋だと、君は気付いているだろ？」
「………」
「俺はまだ、暫く君の所にいけないから、……この桜を見て君を感じているよ。
実加？
寂しいが、また会える日を楽しみにしている」
舞い散る桜弁に
君を見てるよ……
またいつか
約束だよ……
完
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