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私がが目をゆっくりと開いたときにはすでにそこはあの世だった。
「ここはどこなの? 私はいったいどうなったの?」
私は自分が今どこに居るかわからなかった。
見知らぬ土地だった。周りにはいろんな家が立ち並び、近くには商店街もあった。
そこはどうやら港町らしく、近くには海があった。どこにでもある普通の港町だった。
その港町の灯台の下に私は座り込んでいた。
(何が起きたんだっけ?)
私は自分の記憶を頑張って掘り起こした。大切な記憶を掘り起こしていった。
私はその日、友達と遊びにいく約束をしていた。
たいして当たり障りもないごくごく普通の生活を送っていた。
そんな私の名前は七沢 亜夢(ななさわ あむ)
普通に高校にかよう元気バリバリの高校三年生。
茶色い髪を赤い髪止めで二つ結びにしてぱっちり二重(ふたえ)のオレンジ色の瞳に白い肌と結構可愛いの美少女だった。
私には比較的たくさんの友達がいて、今日もその友達と遊びにいく約束をしていた。
朝早くに起きて、キッチンに向かうと冷蔵この中から1・5リットルのコカ・コーラのボトルを出してコップに注ぐと、それをいっきに飲み干して時計を見た。
「うん、まだ時間はあるか」
私ははそう言ってリビングに向かうとリモコンでテレビをつけた。
いつもこの朝番組の占いコーナーを見るのが日課となっていた。
その占いは定番的なもので正座占いだった。
ちなみに私の星座はおうし座。
生年月日は平成六年の5月12日だった。
私はいつものようにバナナをむさぼりながらテレビ画面をジーと見ていた。
テレビ画面の中で今日の裏占いを発表するキャスターが今日の運勢を発表した。
「おうし座のあなた! 今日は凶の日です。あんまり外を出歩かない方がいいです。
厄災に見舞われます!
ラッキーカラーは黄色です!」
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