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すると同級生二人が顔を見合わせて
「それじゃ私とこいつがビリ!? ちょっとそれないよ〓
ビリはいいけど何でこいつと一緒?」
「ええええ―――!! なんで俺と一緒に最後に来たのがそんなに不満なの?
別に割り勘の金額が半分になるんだから別にいいじゃにか?」
「あんたと割り勘するのってなんと言うか屈辱じゃない?」
とそういうとその男子同級生が、がっくりとショックを受け、それを見ていた全員が笑った。
そしてその後、いろんなところを回って遊びまくった。
もちろん私はこの後自分の身に起こることを知る由もなかった。
「よーし。次が最後だ! カラオケ行くぞ!!」
『おおおお!!』
と全員が拳を上に上げて叫んだが、私だけが
「ごめん。私もう帰らないといけないんだ」
「え、もう?」
同級生の一人が私に聞き、それにうなずいた。
「そっか―――。それじゃ亜夢とはここでさよならだね。」
「うん、今日は楽しかったよ。
また誘ってね。」
私はそう言うと駅前の駐輪場に置いてある自転車二乗って家に帰っていった。
だが、これが運命の分かれ道となった。
その後、私はもと来た道を自転車で走っていった。
大して車の交通量の多いところではなかったが、
この町の交差点は死角が多く、結構事故の起きやすい交差点となっていた。
だが亜私はいつも通りなれている道だったので、安心しきって猛スピードで交差点に侵入してしまった。
それが仇となった。
死角の真横からいきなり大型トラックが通ってきて私は一瞬なにが起こったのかわからなかったが、
次の瞬間ものすごい衝撃が全身を襲い、
それと同時に意識が一気にフィードバックしていった。
そして気がつくと灯台の下に座っていた。
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