一日目 再会

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私は周りを見回したが、その土地にはあるものがなかった。 それは場所の標識だ。 大抵の場合あのでかい青い看板に道路の交差点や行き先がどこにつながっているかが書かれているが、 その場所のあの青い道路標識には道の形しかかかれていなかった。 どう考えたっておかしかった。 「なんで道路の形しか書かれていないの?」 疑問に思った私は道路の歩道を歩きながら商店街を歩いていった。 今はまだ夜中だったために、何もなかったが、それでもこの場所が一体どういった場所なのか書かれていないはずがなかった。 それこそ異常といえるところだった。 「だめだ。この場所が一体どういった場所なのかわからない。 それにしてもこんなに大きな町だって言うのにどうしてここまで場所の特定ができないようにしておく必要があるのかしら?」 亜夢は疑問に思っていたことを口に出していった。 現在いる町は日本の中枢都市並の大きさだったが、意図的に場所を特定できないようにしているかと思うほど、 何の情報もなかった。 地元に住んでいる人に聞かないとわからないぐらいだ。 しばらくの間、誰一人通行人がいなくてたった一台も車が通らない 状態がしばらく続いた。、まるでゴーストタウンのような町をさ迷い歩いていた。 「どこなのかわからないとどうしようもないのに何でどこも開いてないの?」 私は半泣き状態で歩道を歩いていた。 現在の日本ではいくら深夜でもコンビニぐらいは開いている、 しかもこんな大きな年だったら尚更開いてなくてはおかしいはずだったが 『・・・・・・・・・・・』 どこの店も開いてなかった。 聞こえるのは波の音ぐらいだった。 私はしばらくの間休まず歩き続けたせいで、全身の疲労が臨界点に達していた。 (もう、もう限界。そろそろ休もう) 私はは近くの丘の上に生えていた一本の大きな松の木下に座りこんだ。 そしてそのまま私は眠たくなって寝てしまった。 そのときの時刻は午前2時
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