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『―――え?』
一瞬何を言われたか分からなかったが、言葉を理解した途端、白夜は我慢出来ずその場に崩れ落ちる。
『俺…そんなに嫌われてるなんて…』
『っ!?ちっ違うよ!?』
香奈恵はあたふたと焦る。
『白夜くんの事は嫌いじゃないよ!?むしろ好きだから!?』
と、香奈恵の動きがピタッと停止する。
そして、顔が一気に真っ赤になる。
『―――香奈恵先輩?』
『ごっ、ごごごごめん!私もう帰るね!!』
香奈恵は脱兎の如く、走り去ってしまった。
一人残された白夜は暫く呆然としてしまったが、そろそろ指が痛くなってきたので早く帰る事にしたのだった。
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