神の命令

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――天界 ここは天界。 無限の宇宙よりももっと上に存在する世界。 決して人には見つからない。 そんな天界に1人の天使がダルそうに歩いていた。 彼の名はレヴァエル。 熾天使ミカエルの弟である。 黒い短髪にぱっちりとした目。 イケメンの部類に入るのだろう。 いや、きっとイケメンの中のイケメンだろう。 そんな彼がなぜダルそうに歩いているのか。 それは―― 「こんちわー。神様の命より呼ばれた見習い天使のレヴァエルで~す」 神に呼び出されたからだ。 彼の内心では―― (あぁ~、うっぜ!!神のクソヤローが…ハニエルちゃんとのデートがパァになったじゃねぇかよ…) という感じだが神は全てお見通し。 レヴァエルが神の部屋に入るなり―― 「レヴァエル。てめえコラ。誰がクソヤローだコラ。魔界に引きずり下ろすぞ」 長い白髪で白い顎髭を生やした神の罵声がレヴァエルに突き刺さる。 だがレヴァエルはそれを軽く聞き流す。 「てか、なんだよ神のその顔。人間のイメージそのまんまじゃねぇか。長い白髪に白い顎髭、型に当てはまりすぎなんだよ」 「お前魔界行き決定だかんな!!絶対だかんな!!俺のゴッドソウル馬鹿にしたら魔界行きだかんな!!」 少しファンキーな神なのである。
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