壱ノ刻 巫女とメイドと吸血鬼

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ある程度、時は進み、優希は炊飯器の米を確認して閉じる。そのまま後ろを見ると、咲夜がまじまじとキッチンを見ていた。 「改めて思うけど、こっちは不思議な物ばかりね。スイッチ押せば食べ物が温まる箱や蝋燭要らない明かりとか。」 「テレビやPS2とかは知ってるのにな。」 「あれと同じ原理って言うならコッチの人間はみんな河童で隙間妖怪よ。」 「そうでしたね。」 優希はカレーの火を弱め、レミリアたちを探す事にした。騒いで居たのですぐ見つけられたが。 二人はリビングにいて、ノートパソコンと格闘していた。 先程から付けっぱなしだった東方紅魔郷をしていたのだ。 「あーー!また当たった!!」 「あっはは!自分のスペカに当たってちゃ元も子もないわ!!」 「う、五月蝿い!だいたい咲夜が悪いの!急に動けなくなったと思ったらナイフが周りにあるんだもん!あれのせいで残機が減る!」 その姿は先ほどのレミリアではなかった。見事にカリスマブレイクしたれみりゃはうーうー言いながら、コントローラーをガチャガチャと動かしている。 「うー!なによ、このルナティックってやつ!」 リアルでみるカリスマブレイクは可愛いものだと優希は知ったが、ある事に気が付く。 ルナティックと言う言葉だ。ルナティックと言うのはおそらく難易度であろう。紅魔郷の難易度はイージー、ノーマル、ハード、ルナティックの順で難易度が上がる。 つまりルナティックとはストーリー最難関難易度だ。 ルナティックを初めてでレミリアまでとはだいぶ凄い。 ちなみに原文者はノーマルのチルノである。筆者は常にイージーであるのはほっといてくれ。 「ああ、お嬢様…!涙目も素敵ですわ!」 咲夜は鼻血出して興奮していた。これが忠誠心は鼻から出る。
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