参ノ刻 藤原妹紅と上白沢慧音

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ー霊夢の車ー トントンっとアクセルを吹かし、コーナーを抜け出る。車は横滑りの体勢から再び前を向いた。 「そこ!その広場の白い枠に止めろー!」 優希は涙目のまま、霊夢に場所を告げる。車は再び横滑りをしながらもピッタリ枠に収まった。 なんでこんな事になっていたのか。 それは大通りに入った時のスポーツカーが無理矢理追い越して行ったからだ。それで霊夢の心に火が付いたらしく、無理矢理追い抜いた後である。 「し、死ぬかと思ったぜ…。」 忍び込んでいた魔理沙が頭をさすっていた。実は途中から気づいていたりする。 咲夜が行くなら、と駄々をこねるおぜう様もといレミリアがいるのだ。 魔理沙一人が家で大人しくしているはずがない、っと霊夢は読んでいた。 とりあえず全員来ているのだから二度来る手間は省けた。だが、東方を知る一般人に彼女たちがバレる可能性があった。 なにせこの駐車場、店から少し離れている。歩いて約五分かかる第二駐車場。 裏とはいえ見つかる可能性がある。 「さて、少し歩くぞ。」 優希たちは人に見つからないよう歩き、例の店である"M&K"の裏口に着いた。 ちなみに正式名称は"MOKOU&KEINE"。 ここの店長が開業するとき優希は本気で止めた。社会的にも経済的にもダメな気がしたからだ。 だが、名前はともかく、中身は普通の服屋だったりする。
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