参ノ刻 藤原妹紅と上白沢慧音

5/8
前へ
/69ページ
次へ
優希たちは裏口から店内に入る。裏口の扉を開けて長い廊下に踏み入れた途端、いきなり興奮した声が響いた。 「キャー!可愛いー!」 女性の甲高い声が響いてきた。 「また誰かをモデルにしてるのか…。」 そう呟いてため息を吐くと、優希は声を頼りに歩き出す。階段を上り、衣装室と書かれた札を貼り付けてある扉を開けた。 そこには夢中になってカメラのシャッターを押す女性と、げんなりしている女性が二人。 「けーねももこたんも良いわ!普段から二人を元にデザインしてて良かった!」 よくよく見るとカメラを向けられているのは慧音と妹紅だ。 「あの、星野さん。」 「ん?ああ!優希くん、ちょうど良いところに!見てよ!けーねともこたん!私の嫁が落ちてきたの!いいでしょー!」 「いや、あのねぇ…。」 そう自慢してくる女性に優希は後ろを指差した。 「なっ!れーむに魔理沙にアリスに椛に文にれみりゃにPA「違います。」そーなのかー。」 今更だが、彼女の名は星野 恵。 優希の姉的存在であり、幼い頃から優希の面倒を見ていた人である。 ちなみに優希に東方の情報を教えた人で、紅魔郷から風神録までEXでクリアできる人でもある。地霊殿はいまだにルナだ、と以前言っていた。 しかもキーボードでの話だ。
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

57人が本棚に入れています
本棚に追加