参ノ刻 藤原妹紅と上白沢慧音

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前にプレイを見た時、物凄いキーボード捌きであった。 ちなみにスタッフルームの隅にはキーボードの残骸(何故かシフトキーとカーソルキー、ZキーとXキーだけがすり減っている)が無残に積み重なっている。 「…現代入りした子ってこんなにいるの?」 「話しましたよね?」 今はこんなオトボケをかましているが、彼女はとても鋭い。時には心でも読んでいるのではないかと思うほど。 「ついてだから今までの経緯を詳しく教えてくれない?」 恵がそう言った瞬間、文が藁半紙を恵に渡した。 「こんな事もあろうかと作っときました。"文々。新聞・号外・出張版"です。これ読めばあらかた分かるはずですよ。」 「こ…これが生の"文々。新聞"…。」 恵が感動するのも無理は無い。東方好きには欲しくて堪らない逸品だ。 なにせ文直筆の新聞なわけだから。(正確にはパソコンとコピーだが) 「三年契約で取るわ。」 「あやや…ありがたいお言葉ですが外の世界まではさすがに…。」 「そうよねぇ…。」 すこぶる残念そうである。 「まあ、分かっちゃ居たわよ。えーと、みんなの服よね。」 「うん。一人十くらいで。」 「十も服いる?まあ良いけど…。」 「けど?」 「服はあげてもけーねともこたんはあげないからね!私と住むの!川になって寝るの!」 「あー、はいはい。分かったから。後は頼みますよ。」 「りょーかい。じゃあ、けーねともこたん、優希くんよろしく!」 そう言って、ダッシュで新聞を机にしまい、ダッシュで霊夢達に向かって行った。
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