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ー霊夢班(霊夢視点)ー
優希達と別れ、"えれべぃたぁ" とか言う箱の乗り物に乗り、B1と書かれたボタンを押す。
すると、えれべぃたぁは扉を閉めて、私達を地下へ案内した。
食材担当だったのは実は嬉しかったりする。だってコッチの世界の物は美味しいんだもの。
えれべぃたぁ…えれべぇたぁ…言い辛いわね。…エレベーターて読むのね。近くの注意書きに書いてあったわ。
「うう…気持ち悪いぜ…。」
魔理沙がエレベーターから降りるなり口を抑えて青ざめていた。どうやらこの乗り物に苦手のようだ。
「だらしないわね…。ほら、シャキッとする!」
「うぐ!…あの地味な浮游感…思い出しただけで…。」
ブン屋に言って買い物籠とカートを取りに行かせた。まあ、あと三秒しないで戻ってくるわね。
「よいしょ…大丈夫?」
「だめだ…自分で動かせない乗り物は苦手だぜ…。」
「…とりあえず、椅子に座らせて…白狼天狗、ちょっと頼むわよ。」
近くでそわそわしていた白狼天狗に魔理沙を頼み、近くにあった自動販売機で水を買った。
「まったく便利な世の中ね。」
こっちの世界の技術に感謝しながら水を持って椅子に向かう。
「魔理沙、どう?」
「ああ、だいぶ良くなってきた。」
「なら良かったわ。はい、水。」
「おっ、サンキュー。」
魔理沙は水をごくごく飲み、顔色を取り戻していった。
「ふう、生き返るぜ。それにうめぇ。」
「ったく、世話がやけるわ…。」
私は肩をすくめて、ため息を吐いた。
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