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ふぅん…。
こっちの人間てせっかちが多いのかしら。
…ゆっくり出来ない人生か…。
私はごめんだ。
「幻想郷もいずれこうなってしまうのかしら…。」
「かも…しれませんね。」
私とブン屋は黙り込んでしまった。
「おっ!見ろよ椛!こんにゃくに粒々が無いぜ!」
「わっ、本当だ!」
二人のやり取りにブン屋と苦笑いをしてしまった。そもそもツブツブのないコンニャクがコンニャクと言えるだろうか。
まあ…美味しければいいわね。
「まっ、未来の事を考えても仕方がないですよ。今は今の事を考えましょう。」
「天狗にしてはいい事言うわね。お札三枚くっつけたげるわ。」
「止めて下さい。死んじゃいます。」
とは言っても今、お札無いんだけどね。
「霊夢ー、全部あったぜ!」
「多分全部です。」
魔理沙と椛が材料を抱えて戻ってきた。籠には二人に入れられた大量の材料が入っている。
…本当に全て揃えてきたみたいね。重い。
「霊夢さん、まだ全部じゃありませんよ。」
「えっ?」
「お・さ・け、がまだでしょう?」
私とした事が忘れていた。
「ふふ、そうだったわね。じゃあ、行きましょうか、"文"。」
「あやや?呼び方変えてくれましたね。」
「これから一緒に住むってのにいつまでもブン屋じゃね。嫌かしら?」
「全っ然、嫌じゃありませんよ。さーて、こっちのお酒はどんくらい美味しいのかリサーチしなくては。」
私達はお酒の棚へと向かった。
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