紅い雪

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次の日の朝 ぽーっとする頭がだるくて よろよろと支度を始める 風邪… 引いたのかな? 朝御飯の支度を手伝って ご飯を食べたあとは洗濯物 けほ、とでる咳に溜め息をつく 「喇美…」 はっ、と後ろを振り向けば 平助が気まずそうに微笑んでいた 喇美「平助、どうしたの?」 藤堂「ちょっと話せるか?」 喇美「う、うん?洗濯物終わってからでもいいかな?あとちょっとだから」 藤堂「おう、手伝うよ」 平助にお礼を言って、残りの洗濯物に取りかかる あと少ししかなかった洗濯物は、平助のおかげであっという間に終わった けほ、けほと出る咳に 首を傾げて考えてみる 総司の労咳? そんな、まさか…ね 昨日、雨にあたったせいだろう 喇美「できた!」 お茶が用意できたので 早足で平助の待つ縁側に向かう 喇美「平助ー、お待たせしました」 湯飲みがのっているお盆を置き、ちょこんと俺の隣に座る いつもと変わらない笑顔の喇美 なぁ 喇美 喇美は何がしたいんだ? 俺は… どうしたいんだ…?
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