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「正直言って、僕はもうのんちゃんに会わないでほしいって思うよ。
でも、僕はのんちゃんじゃないから…。のんちゃんが、憐兄ちゃんを必要とするなら、僕は反対しない。」
しばらく黙っていた優は頭を下げたままの俺に堂々と言った。
俺は頭を上げて分かった、と頷く。
「てか、僕よりお母さんを説得するのが大変そうだよね。お母さんもお父さんも、のんちゃんに厳しいから。
いつもは優しいんだけど、成績のこととか習い事のこととかになるとすっごい厳しいの。」
「そりゃ、手ごわいかもな。」
俺らはそう言うと何が可笑しいわけでもないのに、自然と笑い出した。
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