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「てか、奏音って凄いな。」
「えっ…?」
突然の言葉に優はびっくりする。
「だって、普通はあんな冷静で居れないだろ。しかも、犯人は俺の父親なのに、俺のこと突き放したり怖がったりしないし。」
「のんちゃんは犯罪者の子供だからって差別はしないよ。その人、個人をちゃんと見てる。
お金持ちも貧乏人も、のんちゃんには関係ないんだよ。多分。」
「…そうだな。」
そう言えば、奏音と初めて会ったとき、傷だらけの俺を見て、喧嘩だと勘違いしていた。
普通、体中に傷が出来るくらい喧嘩をする子供は、乱暴者として差別されてもおかしくない。
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